永遠の愛を誓いますか?

 

「はい、誓います」

 

 

 

 

 

 

PHASE07

 

 

 

 

 

 

2人の新居を前にはしゃぐカガリ。
そんな可愛いカガリを見つめる俺の頬はきっと緩みまくっている。
ここから二人の新婚生活が始まるのだ。そう思うと・・・・・
やっぱり顔の緩みは止められない。
家に夢中になってるカガリの後姿を見ていたら、カガリが急に振り返った。
俺は緩んだ表情を引き締めて慌てて何か話題を探す。

「・・・に、2階は結局空けることにしたよ」
「うん。客間も必要だしな!」

2日前、カガリといっしょに荷物を運びに来た時、
2階をどうするかって話をした。
その時は結論がでなかったんだけど・・
でも客間にしようとかそういうんじゃなくって・・・

「・・・・いや、そうじゃなくて・・・」
「?」
「な、なんでもない・・・よ・・・」
「???」

あぁ・・・カガリは鈍感だなぁ・・・。
二人の、いつか生まれてくる子供たちのために空けておくんだよ?
でもカガリのこういうところが可愛い。
不思議そうに小首傾げてじっとこっちを見てる・・・可愛い。

抱きしめてもいいよな・・・と、
俺がカガリの身体に手を伸ばそうとした時、

「あ、アスラン!私、部屋の中見てきていいか!?」
「あ・・・あぁ、いいぞ」
「やった!」

タイミングを逃してしまった・・・。

でも嬉しそうに家の中へ駆けこんでいったカガリを見て、俺も嬉しくなった。

 

 

 

 

俺も家の中へ入ったのだが、すでにカガリは部屋の奥へ行ったらしく姿が見えない。
余程嬉しくてはしゃぎまわってるんだろう。
カガリのそんな姿はすぐに想像でき、いつも俺の心を温かくしてくれる。
俺も部屋の中をぐるりと一周してみた。
1週してもカガリとは巡り会えなかった。本当にあちらこちらを見てまわってるらしい。

 

2週目、二人の寝室にやってきた時、ようやく可愛いその姿を見つけることができた。
カガリは何かをじっと見ている・・・

 

それは・・・ベッドだ。

 

「カガリ・・・」


「!!」

 

俺が声をかけると、カガリの身体が震えたのがわかった。
もしかしたらまだ同じベッドはイヤだったのだろうか・・・?

「カガリ・・・その・・・」

ベッドは2つにしたほうがいいのかもしれない。
寂しいけれど、カガリが完全に俺に心を許してくれるまではそのほうがよかったのだ。
きちんと謝ろうと俺が口を開こうとすると、カガリがにこりと笑って言った。
 

 

「・・・今晩、楽しみだなっ」

 


・・・・・・・・・・!!!!!!!

 

可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い
可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い
可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い !!!

 

もうこの場でぎゅっと抱きしめてキスをして押し倒したい・・・!
いや、でも・・・!ダメだアスラン・ザラ!!
カガリの気持ちを考えろ・・・!!!!!

俺は必死に欲望と戦う。
そして愛しさのおかげでなんとか理性が勝ってくれた。

 

「・・・ありがとう」

 

 

 怯えさせることのないように、頬へ小さなキスで我慢する。
でもキスした後のカガリが本当に幸せそうだったから、
俺の我慢する辛さなんて何処かへいってしまった。


 

 

 

 

 

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