「はぁはぁはぁ・・・・・」

 

淫らな妄想に心臓が早く鳴ってしまっている。
ダメだな、俺ってば。情けない。

店を出ると、さっきの本屋の前を通った。

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

そしてなぜだかまた、さっき見つけたあの本が置いてある棚の前に来てしまった・・・。


ど、どうするべきなんだろう。
ここは男らしく、雑誌に書かれてあることなんて気にせず
どんとカガリと向き合うべきか・・・!?
いや、でも、その!暴走してカガリに嫌われたり・・とか・・・!
あ、ありえるから・・・怖い・・・!!

 

俺、経験したことないからよくわからないが・・・・
カガリが喜んでくれるようなことだけをしたい。

女性店員がやっぱり何故か俺の傍に居たけれど、
思い切って購入して店を出た。

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・・・はぁ・・・。恥ずかしかった・・・」

 

男なのにこういう雑誌買うのは少し恥ずかしい。
けれどカガリのためだ!
カガリが喜んでくれるなら何だってするさ!

 

「カガリ・・・・・」

もうすぐ彼女が俺のお嫁さんになる。
それがとても幸せで、1人きりなのににやけてしまう。
可愛いんだろうな、カガリの花嫁姿。
あぁ、無性にカガリに会いたくなってきた。
会いたい、会いたくてたまらない。

俺の頭の中がカガリでいっぱいになった時、
太陽の光を反射する金色の髪が見えた。

 

あれは、間違いない・・・・

「カガリ!」
「え?」

俺は急いででカガリに駆け寄る。
間違いない、カガリだ!
振り向いた彼女が俺を見て驚きに目を見開く。

「あ、アスラン・・・!」

大きな瞳がこちらを捕らえ、
俺は迷わず彼女を腕の中に閉じ込めた。

 

「アスラン、どうしてここに?」
「買い物に来てたんだ。カガリは?」
「私も買い物だぞ。すごい偶然だな!」

偶然なんかじゃなくて、運命かもしれないよ。
俺は喜びを隠せず、微笑んだ。

「カガリは何買ったんだ?」
「え・・・・!?」

何故だか顔を赤くさせて驚くような表情をした彼女。
俺が優しく視線で答えを促すと、カガリは口を開く。

「ひ、秘密!アスランこそ何買ったんだよっ」
「え!?」

今度は俺が顔を赤くさせる番だ。
ちょっと恥ずかしい雑誌を買ったとか、俺好みのカガリの寝間着を見ていたとか・・・
お菓子はあとで驚かせたいし・・・俺も秘密にしておこう。

「お、俺も秘密・・・かな?」
「えぇ!?」
「まだ秘密」

「わ!」

 

驚き方が可愛くて、可愛くて、
俺はその小さな身体をいつものようにぎゅっと抱きしめた。

こうすると彼女は大人しくなる。
それって、俺を愛してくれていてドキドキしてるからだって、
自惚れかもしれないけれど知っている。

 

俺の腕の中ですっかり大人しくなったカガリを解放してあげて、
俺は笑顔でカガリに言った。

「カガリ、いっしょに帰ろう。家まで送るよ」
「うん!ありがと、アスラン」

そうして俺はカガリを家まで送った。
でも、不思議な感じがするな。
もしかしたらこれが、カガリを送るのは最後になるのかもしれない。

 

 

次に会うときは、カガリは俺のお嫁さんだ。
世界一可愛い花嫁さんだ。

 

そして俺は、世界一幸せな花婿なんだろうな。


 

 

 

 

 

side C

 

 

あとがき
カガリが1人で街を歩いていると、
アスランがよくカガリのもとにやってくる。
この間、久しぶりにシムを動かした時、
1人街を歩くカガリが人との触れ合いが足りず寂しくて泣いていると、
どこからともなくアスランが現れてきて抱きしめた。
それ見た瞬間、アスランのカガリへの愛の深さを知り心から喜んだ。
けっして「ストーカーかよ!!」なんてツッコミはしていない。
していない。

さぁ、次はいよいよお待ちかねの・・・(笑)

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